お肌のダメージを抑えつつ、皮脂腺に(皮脂を分泌する組織)に強い熱を与えることで皮脂腺の収縮効果が得られます。皮脂の分泌が抑えられることで、皮脂浮きの減少やニキビの予防に効果を発揮します。
特に鼻の頭や小鼻のあたりでは、毛穴にたまった皮脂は気になるもので、ごしごしこすったり、搾り出したりしたくなるものです。一時期、毛穴の皮脂を除去するシートが流行ったこともありました。確かにいずれの方法でも一時的に皮脂は除去されますが、それでは新たな皮脂の分泌を促すだけで、いつまでもいたちごっこなのです。
マックスピールIIでは、毛穴の皮脂を除去した後、その部分にカーボンを含んだローションを塗ります。ここでカーボンを肌全体に薄く伸ばしていくのですが、このカーボンは大変粒子が細かいため、皮脂を取り除いた毛穴に入り込んでいき、最終的に毛穴や凹んだところにカーボンが充填されるような形になります。その後、レーザーを照射していきます。このレーザーの波長はカーボンの黒色に強く反応して発熱しますので、カーボンが充填された毛穴に重点的に熱を与える事が可能になります。
このように、発熱が起こる部分をカーボンによって限定させることにより、肌へのダメージを抑えつつ、毛穴や皮脂腺(皮脂を分泌する組織)に強い熱を与える事ができるのです。
マックスピールの効果は3つあります。
1つ目は、熱による即時的な収縮効果です。治療の直後から、毛穴が引き締まった感じを体感していただけます。
2つ目は、毛穴周辺に存在する線維芽細胞(せんいがさいぼう)への熱刺激による、コラーゲン、エラスチンの産生作用です。これらの「肌のハリ成分」の増加によって皮膚を下から支える力が強まり、毛穴がさらに引き締められるばかりか、お肌全体のハリが改善します。この効果が現れるには数週間の時間が必要ですが、定期的に刺激してやることで、永続的な効果が期待できます。なお、線維芽細胞の働きをさらに助けるため、ビタミンCケア(高濃度ビタミンCイオン導入、ビタミンC誘導体配合コスメなど)の併用が効果的です。
3つ目は、皮脂腺の熱による収縮効果です。皮脂栓は毛穴のすぐ隣にあるため、マックスピールによって強い熱を受け、機能が低下します。つまり、皮脂の分泌が抑えられるということです。これにより、皮脂浮きの減少、ニキビの予防などの効果が期待できます。