治療は、主に、色素の色が何色であるか、またどのくらいの濃さや深さであるか、そしていつまでに治したいかによって決定されます。
レーザー治療(FotonaQXレーザートーニング)
刺青に使用されるレーザーは、FotonaQXレーザートーニングが使用されます。FotonaQXレーザートーニングにはQ-アレキサンドライとレーザー、Q-ルビーレーザー、QスイッチNd-Yagレーザーがあります。いずれも、真皮層の黒色に吸収され、刺青の色素を粉砕し、体内への吸収を促進する原理によっ て治療が行われます。当院ではFotonaQXレーザートーニングを採用しています。
刺青・タトゥの絵柄や色に関わらず、四角形に当てはめて算定を行ないます。
例)2㎝四方×2㎝四方⇒\34,500
※ 広範囲の場合は患者様の状態によりご相談させていただきます。
単純切縫
刺青を切除して縫い縮めます。この場合は皮膚の余裕があることと縫い縮められるため、ある程度小型の刺青でなければいけません。直線の傷跡が残ります。
局所皮弁(きょくしょひべん)
縫い縮めるには刺青の形が大きいもの、直線の傷跡に仕上げると不自然なものの場合に行います。大きすぎるものはこの方法では無理な場合があります。
植皮術
局所皮弁では切除できない大型の刺青の場合行います。 麻酔科医師管理の下で全身麻酔にて手術を行います。刺青の染料が見えなくなるレベルまで皮膚を切除します。真皮層の一部がやや残存するくらいまで染料が染みこんでいることが多く見受けられます。
皮膚切除した大きさに見合う皮膚を臀部より採皮します。パジェットダーマトームという採皮器にて採取を行います。訓練された術者でなければ均等で大きさのある皮膚は採皮出来ません。
採皮した皮膚を刺青除去部に縫合していきます。そしてタイオーバー固定という圧迫固定を施していきます。採皮部はテガダームという創傷治癒保護材にて上皮化を待ちます。 植皮にて覆われた皮膚は、時間の経過とともに馴染んできますが、初期の段階ではスポンジによる圧迫固定やケアが必要となります。
植皮部の辺縁は傷跡が残りますが、ケースによって傷跡修正を施すことにより目立ちにくくすることは可能です。