ボトックス®とは…
ボトックス®とは、ボツリヌス菌の毒素で、表情筋が原因となってできるシワ(眉間・おでこ)などに注入することにより、表情筋との接合部に作用し、表情筋の動きを止めます。
早い時期からボトックスを継続する事で、シワが出来にくくなります。
注入時間は2~3分です。
注入時の痛みもほとんどなく、注入直後は針跡が少し赤い点のように残る事がありますが、お化粧でカバーする事が可能です。
ボトックス®について
シワの原因となる筋肉の収縮を緩和しシワの改善を行います。
ボトックス®は、アメリカ医薬食品局(FDA)により美容目的での使用が認められています。ボトックスは美容目的で用いられる以前より、眼輪筋痙攣や首などがこわばるジストニーと呼ばれる病気に使用されていました。歴史的には、ボツリヌス菌毒素はまず1989年にアメリカ食品医薬品局(FDA)によって、眼瞼痙攣と斜視という眼科の病気に対して認可されました。これはもともとボツリヌス菌毒素の使用が、眼科医の領域からスタートしたこととも関係しています。その後、カナダの眼科医が実験的に眉間のシワにも用いて、効果を確認し発表しました。いくつかの臨床治験を経て、2002年よりFDAは眉間のシワへの使用を認可しました。ただし、ボトックスは、全てのシワに効力を発揮するというわけではありません。
効力は、主に顔の「表情筋の影響」によってできる表情ジワに限られています。 表情筋は大きくわけて、額、目の周囲(眼輪筋)、頬から上唇、口の周囲(口輪筋)、下唇から顎に分けられます。(例えば、笑ったときに出来る目尻のシワ、悩んだり困ったときに出来る眉間のシワ、目を見開いたとき・眉毛を上に上げたときに出来るおでこのシワ、あごのシワ、への字口・口角がさがっている方など)
ボトックス®で効果がないシワは簡単にいうと無表情のときにも刻まれているシワです。例えば法令線などがあげられます。すなわち、全てのシワに効力を発揮するわけではないとはいえ、ボトックスは気になるシワに効力を発揮するといえるでしょう。
アメリカの映画、ドラマなどを見ているとたびたび、ボトックス®という言葉が出てきます。
欧米人の顔立ちは、元来目鼻立ちがはっきりしているため、年齢とともにアジア人に比べ、シワができやすい体質です。
アメリカでは女性同士が集まりお茶などをしているときに、友人の女性に対し、「ちゃんとボトックスしてるの?」 という言葉が出るくらい、普通に普及しているものです。
さらにアメリカの女性達は、20代前半からシワが出来てしまうと取れにくいので、シワを出来にくくするためにシワの予防治療としてボトックス®を使っているくらいの物なのです。
ボトックス®のできること
部位 | 説明 | |
眉・目 | 額 | 額のシワを治療します。 |
眉間 | 眉間の縦ジワをなくし、下がり気味の目を引き上げます。
目周りのシワも同時によくなります。 |
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目の周りのシワ | 笑うとできる目の周りのシワを治療します。 | |
目幅を大きくする | 目の縦の幅を大きくしてパッチリした目に整えます。 | |
鼻 | 鼻の横ジワ | 笑うとできる鼻の上のシワを出ないようにします。 |
口 | スマイル | 笑った時に口角シワが見えるのを見えなくします。 |
顎・フェイスライン | 顎を細く | 顎を細長くし顔を全体的に細く見せます。 |
顎のシワ | 顎にできるシワをなくします。 |
また、ボトックス®によって目の下側の筋肉(下眼瞼)をゆるませることで、「あっかんべー」をした時のように少し目の縦幅を広げることができます。黒目をはっきり見せることができ、目の下の筋肉が厚くなっている方はたいへんすっきりした仕上がりになります。ただし、目の下がたるんでしまっている方や、既に三白眼(黒目の下に白目が多く露出している場合)の方には向いていません。